研究開発・品質管理研究開発・品質管理鋳鉄品の機能・品質向上をめざして
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研究開発

鋳鉄品の機能や品質を超える、新しいモノづくりにチャレンジしています。

高度化する鋳鉄品へのニーズに伴い、高周波鋳造ではさまざまな角度から研究開発の充実を図り、すぐれた特性を持つ材料の開発や、効率の高い製造プロセス技術の開発などを進めています。また、日本高周波鋼業や神戸製鋼などグループ企業との連携や、産学協同研究にも積極的に取り組んでいます。

主な研究テーマ

・型設計技術
・流体プロセス技術
・熱凝固プロセス技術
・組織検査技術
・熱処理技術

生産技術の充実

高周波鋳造では、長年培ってきた技術力をベースに鋳造方案設計、プロセス開発、検査技術などの開発を行い、生産技術の一層の高度化を図っています。

神戸製鋼グループとの連携

日本高周波鋼業や神戸製鋼などと連携した研究開発活動を行っています。たとえば高耐摩耗性高Cr鋳鉄「エンデュア900」などの新材料開発ではすでに大きな成果を挙げています。

産学協同での研究、教育体制の整備

研究開発のフィールドをさらに広げるため、大学など産学官の連携による協同研究を積極的に行っています。また社会人大学院入学制度を活用した高度技術者育成を実施しています。

従来にない硬度Hv900の耐摩耗鋳鉄「エンデュア900」

エンデュア900は、神戸製鋼との共同開発から生まれた高耐摩耗性高Cr鋳鉄です。高Cr鋳鉄組織中のマンテルサイト相を制御することにより、鉄鋼材料中で最高レベルの硬度Hv900を達成しました。鉄鋼製品の製造・加工ラインなどで使用される耐摩耗部品の寿命向上やコストダウン、製品の表面品質の向上に大きな効果を発揮します。

品質管理

きめ細かな品質管理が、信頼性の高い製品を支えています。

高剛性、耐熱性、耐摩耗性などの特性を発揮する高機能な鋳鉄品へのニーズが高まるにつれ、きめ細かな品質管理がますます重要になっています。
これに応え、高周波鋳造では鋳造後の寸法・形状検査、さらに内部欠陥や成分分析を実施しています。このような品質管理体制を整備することにより、つねに要求特性をクリアする信頼性の高い鋳鉄品をご提供しています。

超音波探傷検査

超音波探傷装置により、内部欠陥の検査を実施しています。

内部欠陥検査

サンプル検査により実物をカットして検査しています。目視ではわからない微細な欠陥検出のため、浸透探傷法(カラーチェック)による検査も実施しています。

球状化率画像解析システム

黒鉛球状化処理後の球状化率を画像解析によって測定します。

発光分析検査

発光分光分析装置により、高精度の成分分析を行います。